明治45年に創業者である中園 久太郎が鹿児島で漬物作りを始めてから110年以上が経ちます。この間一貫して地元で採れる新鮮野菜を使って美味しい漬物作りに励んでまいりました。
私どもは「食品の製造を通して食卓に美味しさと豊かさを提供することにより、社会に貢献すること」を目的とし、その結果として会社の発展と社員の幸福な生活を実現できると考えております。そのために日々品質の向上と安定に努め、お客様に喜ばれる商品作りに励んでおります。
特に良質原料の安定確保と品質管理に重点を置いています。
美味しかったと喜んでいただく事が私どもの喜びであります。
今後ともお引き立てのほど宜しくお願いいたします。
良い原料野菜をきちんと漬け込む、これが我が社の原点です。主たる原料野菜はすべて契約栽培で、各農家グループに作ってもらっています。
以前は市場を通じて原料を仕入れておりましたが、相場による変動が大きく、量・価格ともに安定せず、加工業者も農家も頭を痛めておりました。そこで各産地に出向き、価格、規格、取引条件、量など事前に確認した上で作ってもらうことで、品質、量、価格の安定を図ることができるようになりました。農家さんの収入安定にも繋がっています。
当社はかねてより地元鹿児島で主要原料野菜である大根、桜島大根、高菜などの産地育成を図ってきました。各産地で農家グループを作り、契約栽培で原料野菜を作ってもらっています。契約を始めて40年以上になる産地もあります。
良い原料野菜を作るためには土作りが一番重要です。その為に現契約農家には、良質の有機質堆肥を使い、化学肥料をできるだけ抑えた減農薬減化学肥料栽培に取り組んでもらっています。
大根の品種はたくあん用白首系理想大根です。
大根そのものの味が良く、食感に優れ、栽培しやすい品質を求め、種苗会社で毎年品種改良を行っています。
出来た大根をきれいに洗い、2本ずつ葉をくくり竹で組んだやぐらにかけて約2週間天日乾燥させます。
約1/4の重量に減りますが、大根の旨みが凝縮し非常に食感の良いたくあんに仕上がります。
冬場の寒い中での作業で、農家の皆さんは天気予報とにらめっこしながら大変な重労働になります。
良い乾燥大根を作るには天気、気温、風通しなど厳しい条件がいくつもあり、全国でも鹿児島、宮崎でしか作られておりません。
畑で採れた大根を干さずにそのまま塩漬けします。全国的に作られるたくあんはこの手のものです。
世界一大きな大根で胴回り1m、重量30kgを超えるものもあります。桜島特有の火山灰土壌や地温の関係でこのような巨大なものの栽培ができるのであり、桜島以外ではなかなか良いものはできないといわれております。
九州特産の高菜で大きなものは一株5kgになるものもあります。切り取った高菜を1日畑で乾燥させてから漬け込みます。
初夏の特産野菜です。鹿児島県指宿市は全国1位の生産量を誇っています。
商品の最終的な品質安定を期すために、加工段階でいくつものチェックポイントを設定しています。
漬け込み時点での原料の状態、漬けあがりの原料の塩度、匂い、味、さらに加工途中や味付け後の塩度、PH、糖度など、商品ごとの細かな基準をクリアしたものだけが出荷される体制を取っています。
平成19年には指宿市の新工場に移転し、最新の衛生的な工場に生まれ変わりました。